トラペジウム

トラペジウム

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2024「トラペジウム」製作委員会
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あらすじ

高校1年生の東ゆうは“絶対にアイドルになる”ために、
自らに「4箇条」を課して高校生活を送っている。
1)SNSはやらない
2)彼氏は作らない
3)学校では目立たない
4)東西南北の美少女を仲間にする

半島地域「城州」の東に位置する城州東高校に通うゆうは、
他の3つの方角の高校へと足を運び、かわいい女の子と友達になる計画を進める。
その裏には、「東西南北の美少女を集めてアイドルグループを結成する」という野望があった。

西テクノ工業高等専門学校2年生で、高専ロボコン優勝を目指す“西の星”大河くるみ。
聖南テネリタス女学院2年生で、お蝶夫人に憧れる“南の星“華鳥蘭子。
城州北高校1年生で、ボランティア活動に勤しむ“北の星”亀井美嘉。
ゆうの計画を知り協力する男子高校生・工藤真司のサポートもあり、
ゆうは3人の美少女と友達になる。

ロボコン大会や文化祭といった青春のイベントをこなしながら、
ゆうは着々と「東西南北」4人の結束を固めていく。
そんな中、観光客のガイドボランティア・伊丹秀一を手伝う女子高校生たちの活動が注目され、
ゆうたちにテレビ出演のチャンスが舞い込む。
さらに、番組制作会社のAD・古賀萌香との出会いをきっかけに、
ゆうたち4人は徐々に仕事を得て、世の中に知られていく。
そしてついには、「東西南北」のアイドルデビュープロジェクトが始動することになる。

「私が選び抜いたメンバー。
私の目に狂いはなかった。
私たちが、東西南北が、本当のアイドルになるために。
私がみんなを、もっともっと輝かせてみせる。」

しかし、夢への階段を登り続けていく中で、
ゆうは〈大きな問題〉に直面することになる――

引用元: https://trapezium-movie.com/story/
全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

主人公の邪な部分が燻っている自分には心にグサグサと来た…

全体
とても良い
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とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
とても良い
音楽
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アイドルものではあるのだろうけど、自分には青春を描いているように見えた。

東ゆうはアイドルになるために綿密に計画を立て、
あまり迷惑を顧みずそれを実際にやってしまうのは
「気持ち悪い」と言えてしまうけれど、
自分はあの行動力は素直にすごいと感じた。

ただ、彼女のアイドルへのあこがれは、
おそらく最初は情熱だったのだろうけど、
もはや執着になってしまっているように見えた。
だから他の3人の様子なんて気づくこともできなかったのかと……

アイドルとして輝けたのは一瞬、
後は崖から突き落とされるように元の場所へ戻ってしまった。
ふさぎこむゆうの姿を見るのはつらかったけれど、
そんな娘にちゃんと寄り添ってくれるお母さんが救い。
本人はほっといてほしかったかもしれないけど。

劇中で何度も印象的に描かれた、海の見える、ベンチのある場所。
自分たちが歌った曲が入ったCDを見るゆうに、
やって来た3人が同じように買ってきたCDを見せた瞬間、
正直泣きそうだった。

もうアイドルグループ「東西南北(仮)」の4人ではないけれど、
友人なのは変わらない4人に嬉しくなった。
3人が当然のようにゆうの背中を押してあげたのも。

最後、大人になってから(10年後?)の話は蛇足では?
なんて思っていたけど、あの写真の伏線回収にうなってしまった。
確かにいい写真だった。
大人になってから振り返ることを含めて、青春なのかもしれない。

みなみちゃんはただのお嬢様かと思っていたら、精神的にも一番強かったな。
みんなのことをよく見ていた。
くるみちゃん、友達のために限界までがんばったのだろうな。
徹夜続きでも楽しいのだろうか……
美嘉ちゃんは「ファン1号」と自称したのが最高だった。
親子でゆうのことを応援しているのだろうな。

全体
とても良い
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とても良い
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ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

くるみが叫ぶ?シーンがすごく良かった。
個人的にゆうが髪巻いてるのがすごい好き。

全体
とても良い
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良い
ストーリー
良い
音楽
良い

予想外にいい作品だった。
主人公・東ゆうの言動は賛否分かれてSNSでは荒れているようだけど,あれはあれで良かったかな,と。
エピローグはちょっと説明不足な気が。それでも全体的には上手くまとまっていた。
なんとなく冴えカノFineを思い起こさせるエピローグ。
原作小説を読んでからもう一度観たいな。

全体
とても良い
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とても良い

似たタイプの鬱展開に出会ったことがないので、新鮮だったし、この映画に出会えて良かった。
作画が非常によく、特に人間関係の摩擦の描写のディテールが非常に緻密に描かれていた。それ故に鬱展開はきっついが、その分のカタルシスがあった。
ストーリーは全体を通してきれいにまとまっていて、映画によくあるごちゃついた感じはなかったため、非常に良かった。
好き嫌いは別れそうだか、総合して非常にいい作品だったと思う。

全体
とても良い
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あ゛〜〜若いうちにだめなことはだめなんだとわかることができてよかったよな????

全体
とても良い

チネ8番 LZレーザーにて鑑賞。
バビロニア、ワンエグ、着せ恋、ぼざろとデスクや設定制作をこなしてきた染野さんが遂にアニメーションプロデューサーに。梅原班由来の方々が多くて面白いクレジット。
一月ほど前の告知、及びOPでは総作監にりおけろの2人しか記載されていなかったが、EDには4名クレジットされていた。作監も多かったのでギリギリだったのかな。


前半部分はギスギスギスギスギスギスと東ゆうの強さがすごく印象に残っていて、爆発する…ほら爆発する…もう爆発するぞ…と思いながら観てた。ずっと怖くて座席でぐねぐねしてたよね……
ただ、狂気顔の東ゆうでそれまでのギスギスが全て作品として昇華された感じを抱いた……これだよこれこれ!!!って思いながら心の中でスタンディングオベーションした。芸術だねあれは。すばらしい。
爆発した後の後半部分、爽快という単語を使うのはちょっと違うような気がするけど、まあテンポ良く観れた気がする。回復と成長。こういうことだよねって。

大河くるみの思想にすごく共感した覚えがあるんだけれど、どこらへんに共感したのか全く覚えていない。何?後半部分でそんなことを思った記憶があるんだけどな~
くるみが壊れたシーンは中々衝撃……アリスとテレスのまぼろし工場の睦実を思い出した。うえしゃまは別のアイドルだけど。
羊宮妃那こういうのもやれんのか……となりました。すばらしいね。

「東西南北を 青春切符で旋回中」 すごく好きな詩。
総じて良い映画を観れました。感謝。


2024-05-14 追記
https://www.youtube.com/watch?v=RWeNRKY4kyc
OP映像があがっていたので見返した。映画本編に至るまでの"全て"があったので、本編鑑賞後に再度観てみると面白い気持ちになれるかもしれない……

全体
とても良い
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メッチャ面白かった。
アイドルを題材にした作品だったけど、こういう切り口で描いてきたのが面白かった。
主人公の「なんとしてでもアイドルになりたい」っていう強い気持ちが凄く良かった。

ただ「アイドルになれてよかったね」とかで終わらず、かといって最後は主人公の東ゆうちゃんはアイドルになるっていう夢を叶えてるって終わり方が良かった。

個人的に「彼氏いるんなら友達にならなきゃよかった」ってセリフが大好きすぎる。

全体
良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
良い

予告編の曲が良すぎてちょっと気になってた。
ただ、予告編見ただけだと「これは見に行かなければならない」にはならんかったのよね。
TL が賑わいだしたしいよいよ見とくかと重い腰を上げました。

結果としては良い話だった。
主人公的には思い通りにいかんとこもあったやろうけどね。
まぁみんながみんな「アイドルになる」が目標じゃないんだからそらそうよ。
個人的にはくるみさんの考え方すごく分かる。
自分の預かり知らぬところで自分が影響を与えてるのは怖いんだよ。
誰かに影響を与えたいと思える人でないとアイドルはできないんやろな。
見た目が良いからだけでアイドルはやれない。あれを続けられるのは才能なのです。

東さんはアイドルになることしか考えてないのはすごい。
最後はちゃんとアイドルになるしね。ただ、手段はなかなかにイカレてるとは思うよ。
行動力はやべぇけどね。まぁ高校生だもんね。最適解なんてすぐ出せないよ。
南さんは好奇心を財力でなんとかしちゃうのすごい。
あの写真撮る時の衣装選ぶ時点でなんとなくやりたいことは決まってたのだろうか?
お家がなければこの道を選ぶことはなかったのかもね。
ぜひいろんなことに挑戦してほしい。
にっしーことくるみちゃんはやりたいこととやりたくないことが一番明確に分かれてたかもね。
4 人でわいわいしたかっただけなんだよな。仕事となると思い通りにならなくてつらかったやろう。
すきなことやって楽しそうにしててほしい。お仕事は拘束時間長そうだけど楽しんでるみたいでえぇね。
北ちゃんは東さんに一番救われてるかもだけど一番の被害者でもありそう。
きっと人と関わるのがすきなんだろうね。他人から無視されまくってた自分でも人の役に立てるみたいな満たされる気持ちもあったかもしれんね。
ボランティアをアイドルにたどり着くための手段にされるわ彼氏と別れなきゃならなくなるわなかなかの被害があったと思うよ?
幸せな家庭が築けているようでよかった。末永くお幸せに。

アイドルはどうも闇の部分が見えるのであまりすきな題材ではない。
ただ、それに挑んだ結果やりたいことがはっきりしてそれぞれそれを実現していたのはよかった。
賛否両論出る内容ではあるだろうけど、とりあえず見てみるとえぇんじゃなかろうか?
そんなにヤバい話じゃないよ

全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
とても良い

作画:
とてもよい。特に日常シーンがよく描けており、画面のどこかは必ず人物の動きがある(演出優先の例外もあり)。感情をモノローグで注釈せずに視線や動きで表現できている。デスクチェアへ飛び乗ってクルっと回るカットがよく描けていて好き。ライブ作画は2D3D混合で、重要なアップは2Dで綺麗に作画されていた。3Dモデルは並み。
音楽:
尖ったことをせず自然な楽曲だった。歌についてはアニソン寄りではなくJ-POPやアイドル寄りで、バンドサウンドにピアノも入っており乃木坂に少々寄せた印象を受けた。
演出:
本格的だった。今流行りの"アイドル"と"中身"の対比を印象的に見せる演出で、緊張感や異常感が音楽や演出で明確に表現されていた。
ストーリー:
話の進行・展開のためにやや歪んでいる部分はあったが、全体としてよくまとまっていた。比較するなら『『【推しの子】だがそちらよりはライトな内容なので、鬱展開が苦手な人でも観られると思う。

全体
良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
良い

この作品については映画館で予告編だけ見て「あ、絵がいいな」と思って興味持ってました。その時は、ぱっと見では黒髪の子がいいなと思ったんですよね。あと、王道アイドルものなのかなっていう第一印象。トラペジウムかー、オリオン大星雲の生まれたての青く若い四つ星か、なるほど、いいタイトルだな、と。

その後、上映が始まってなんか「主人公がヤバい」みたいな感想をよく見かけるようになって、ふーんアイドルの闇とかを描いた作品なのかな?とも思ったんですが、どうヤバいのかとかの前情報は一切シャットアウトして、たまたま機会があったので観に行きました。

で、第一印象なんですが、いや全然登場人物ヤバくないやん!めちゃくちゃ真っ当でどストレートな王道青春映画やん!という感想を持ちました。

誤解を恐れずに言いますが、自分は主人公にすごく共感したし、自分もある種こうありたいと思わされた部分がありました。自分の感情に照らして既視感を感じるというか、すごく解像度が高い、リアリティのある物語だなという感覚を持ちました(もちろん自分はアイドルはまったく無縁なので、別の何か追い求める物に対してですが)。

(はい、以下延々と自分語りするので適当にスルーしてください)

確かに彼女の言動はすごく独りよがりで自分勝手で、人の心がなくて、周囲の人たちを傷つけまくっている。それが人としてあかんやろ、とはもちろん思います。ただ、彼女の感覚はすごくリアルだった。きれいごとじゃない、等身大の15歳の強烈な自我をすごい解像度で描いてるな、と。決してサイコパスではない。理解できる。というのは、この身勝手さ、人の心のなさ、打算的な思考は確実に自分にあるものだったからです。自分もわりとこういう考え方をしがちな人間だな、と。特に10代のころはそれが先鋭化しがちだな、と。大人になってだいぶ学習はして少しは擬態ができるようにはなりましたが、たぶんまだ心の底にはこういう思考が普通に残っている。

もちろん、アイドルになりたいと思ったことは一度もありませんし、むしろ頼まれてもなりたくないほうです。人前に立つことは絶対に嫌です。かつて一度だけ一瞬TVに出たことがあるのですが、正直トラウマです(なのでTV出演のシーンではPTSD気味になってましたw)。そういう部分はくるみにすごく近くて、彼女にもすごく感情移入しながら観てました。

ただ……アイドルとか目立つこととかではなくても、何か自分のやりたいことに対して、手段を選ばず周囲を利用してまでそこに到達したい、という強烈なエゴはやっぱり自分にあるんだな、と思い知らされた次第。そしてたぶん自分は彼女のように、知らないうちに暴走して周囲の人を悲しませたり怒らせたりしてきたのだろう。彼女は終盤でちゃんと気づいて、関係性を修復することができた。でも自分はきっと気づけずに失ったものがきっとたくさんあるのだろう…うわあ…ってそういう共感性羞恥を持たせる作品ですね。東西南北を集めるとかいう発想は常軌を逸してますが、10代ってだいたいこういう意味不明なこと考えてたりするものです。ヒリつく場面はさすがに「お前…もう少し人として擬態しろよ…心で思っても口に出すなよ…」と思いましたが、それすらも若さゆえの痛い過ちとしての解像度が高い。

そんな風に人でなしな部分が自分と似てる東ゆうなのですが、自分と決定的に違うのが行動力と意志の強さです。自分の場合、ドロドロしたエゴはあってもそれをうじうじと反芻しているだけで具現化していく勇気も甲斐性もない。他人を気にしすぎて勝手にハードルを上げて、動き出す前に勝手に諦めて、自分の境遇を逆恨みする。最悪じゃないですか。それにくらべたら東ゆうは100万倍えらいと思うわけです。やり方はいろいろ問題あったし人を人と思ってないけど、それでもエゴを貫くふてぶてしさがある。それは弱みにも強みにもなりうる。

だから自分にとっては彼女がまぶしかったですね。こんな風に好きを貫いて、周囲を踏み台にして夢を叶える彼女がどこかうらやましかった。その行動力だけは見習いたい。夢なんてものを本気で叶えようと思ったら、多少の強引さは必要なんじゃないか。「自由にやっちゃえよ」ってことで。勝手にくすぶっていないで、周りからどう思われようとも、自分のやりたいことを少なくとも主張はしていったほうがよいんじゃないだろうか。みたいなことを考えました。ただし彼女の過ちは継承しない方向で!

そんなわけで、夢を叶えようと本気でもがく若者のリアルがよく表現された作品だな、と思いました。観てよかったです!

・OP が星街すいせいさん feat. でびっくり!

・作中で何度も映るオリオン座、見間違いだったらすみませんがなんかちょっと歪んでませんか? しかも歪みが大きくなっていく。なんかオリオン座のつづみの形、変だな?って思ってました。最後にはわりとまともな形に戻ってて、何かを表してるのかなとか勝手に深読み。

・C++とJavaなのかー。ロボコンの解像度個人的にもう少しほしかったですが、まあロボコンアニメじゃないのでw くるみ、ただでさえ孤立してるのに独自行動しちゃって部活の人間関係的に大丈夫だったんだろうか?

・東西南北の4人のアイドルにかける温度差が全員バラバラなのがよいですね。そりゃ分裂するだろっていう。そこがまたリアルで、アイドルに限らず温度差の違う複数人でひとつのことをやるのやっぱ互いに大変だよなと。

・予告編では美嘉かわいいなと思ってたんだけど、ちょっと思ってた感じと違った! 彼氏と別れさせられたのは気の毒としかいいようがない。蘭子、意外とアイドル活動にノリノリなのが癒やしでした。

・真司、いいキャラですね。星が好きで写真が好きで、別に東ゆうにぐいぐい来るわけじゃなくて、でも東ゆうの野望をただ一人知っていて、あくまでもフラットに彼女を支える関係として、殺伐としたストーリーを中和してくれてました。ちょっと都合よすぎキャラな気もしますが、でも最後に彼もまた夢を叶えているのはとてもよかった。

・サチも最後に伏線ほしかったかな。

・ボランティアやSNSの利用の仕方、決して先鋭思考とかじゃなくてガクチカみたいなものじゃないですか。アイドルじゃなくてもたぶん就活とかその後のいい人生をつかむためのあれやこれやで、あれくらいのことはやってきてる気がする。ていうかアイドルデビューを目指す活動と就活って似てるな。自分を売り込む。

・「なりたいじぶん」の曲、いいですね!らったった〜のところ好きだ。

・吉祥寺の啓文堂だ!

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