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とても良い

颯太によって創作されたシマザキセツナがどう見ても本人そのもので、観客置いてけぼりな展開であっても受け入れているのは通常なら有り得ない事なんだけど、そこには颯太と真鍳による嘘の裏返しという背景があり、ここに至るまでの創作者達の努力、被造物達の戦いがあることを知っているからこちらとしてもこの奇跡の物語を受け入れ易いし、受け入れたくなる

セツナはアルタイルを作り上げた時に願いだけでなく呪いも込めてしまった事を、アルタイルはセツナの為に何も出来なかった事を。同じ時間を生きることが出来なかった二人がこの奇跡の空間でそれぞれの後悔を伝えあう情景はとても美しく感じた。

考えてみればアルタイルの力は反則的なまでに強力だったけれど、つまりはそれだけ世界中の人々から愛されていた証でも有ったのか。そして世界を壊すため、セツナを害した人々に復讐するため走り続けたアルタイルが創作者のセツナによって世界を作る者として再定義されることで破壊者アルタイルを倒し、セツナを救いたいと願うアルタイル誕生へと繋がると。
どこまでが颯太の考えた作戦だったのか判らないけれど、颯太の眼鏡によって二人がリンクしたのは驚きだった。セツナは颯太に見て貰いたくて願いと呪いの中でアルタイルを描き、セツナを助けられず止まったままだった颯太はセツナと同じものを見るために松原やセレジア達に助けられてここまで来た
「僕は、君を作った僕は君に追いつけたんだろうか」という独白に込められた意味は非常に重いな。やはり今回登場したセツナは偽物なんだろうか?それでも、限りなく本物に近づけようと作ったセツナを通して、颯太はセツナの見ていたものや想いを正しく受け取る事ができたのかな?

長かったチャンバーフェスも終幕。ならば、物語が終わった後の次回は創作者、被造物それぞれの身の振り方について描かれるのだろうか



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